『ごみ編』N高生が環境問題について考える #1

 自販機の横に溢れたペットボトル、街中で風に揺られるビニール袋、砂浜に打ち上げられた大量のごみ。誰もが見たことのある光景、そして残念なことに見慣れてしまった光景。

 この記事では、前半はごみ問題に付帯する多様な問題について顧み、後半では具体的に、「僕たちに出来ること」を記述していきたいと思います!


ごみが抱える問題

 ごみによる問題はいくつかありますが、ここでは「ポイ捨て」「海洋ごみ」「埋立地」の3つについて話していきます。

・ポイ捨て問題

 おそらく最も身近に感じる問題の一つではないでしょうか。冒頭でも言ったように、今では街中にごみが落ちているのが当たり前のようになってきています。そんな現代に溶け込んでしまったポイ捨てによるごみ。どんな問題があるんでしょうか。

 まず問題の一つとして、ポイ捨ては環境汚染に繋がります。

 街中で捨てられたタバコの吸殻や菓子類の袋など、そういったものは雨などで川へ流され、やがて海にたどり着きます。後ほど説明しますが、街中に捨てられたものであっても、海洋ごみ問題に直結します。

 それだけではなく、野生動物が誤って食べてしまうなどして、生態系への悪影響も考えられます。

 そしてなによりも、ポイ捨ては見ていてとても気分が悪いです。自分の住んでいる街がごみで溢れている。そんなの嫌ですよね。そもそもポイ捨ては法律違反です。このままポイ捨てが減らないと、これから生まれてくる子たちにとっては、それが当たり前となってしまうかも知れません。そんな負のスパイラルに陥らないよう、今を生きる僕たちが行動をしていかなければなりません。

海洋ごみ問題

 砂浜などに打ち上げられた大量のごみを見たことはありますか?

 僕は祖父母が離島に住んでいるため、小さい頃からよく目にしていました。街中にあるごみよりも、色々な種類のごみが漂着しています。中には日本のものだけでなく、外国から流れ着いたごみもあり、国際的にも問題視されています。

 そんな海洋ごみの中でも特に問題なのが、海洋プラスチックごみと呼ばれるものです。

 便利さが故に、プラスチックを使用した製品は世の中に山ほどあります。ですが、いずれは捨てられ、そして海にたどり着き、海洋プラスチックごみとなるのです。当然それは環境に、そして僕たちにも悪影響を及ぼします。

 プラスチックごみは時間が経つと劣化し小さくなり、やがて5ミリ以下の大きさとなったものはマイクロプラスチックと言われます。そんな小さくなったごみ、海の生き物たちが間違って食べたらどうなるでしょうか。

 プラスチックは体内で消化されないので、詰まったりして最悪死んでしまう場合もあるのです。個体数が減り、種として絶滅してしまう危険性もあるなど、生態系の破壊に繋がります。それだけではありません。

 僕らが普段食べる魚たちが、もしマイクロプラスチックを誤食していたらどうでしょう。考えるのも恐ろしいですが、人体への影響も考えられます。

 僕ら人間が捨てたごみは、回り回ってまた人間へと戻ってきます。そういったことも頭に入れて、ごみとは向き合っていかなければなりません。

埋立地問題

 ごみは回収されたあとどうなるかご存知でしょうか。燃やしたり、埋め立てたり、リサイクルしたり。ごみの種類によって様々です。中でもほとんどのごみが最終的に行き着くのが最終処分場です。

 例えば、燃えるごみは焼却炉にかけたからと言って、完全になくなるわけではありません。いくら燃やしても灰が残るのでそれも処理しなければなりません。そういった灰はすべて最終処分場へ運ばれるのです。

 最終処分場ではまず、廃棄物を環境に害のない形に洗浄します。これを安定化と呼び、安定化した廃棄物は最終的に埋め立てられます。

 ですが、土地は無限ではありませんよね。埋立地にも限りがあり、なんと約20年後には国内の埋立地は使用不可になると言われています。

 ごみの処理ができなくなり、ごみで溢れかえる前に、僕たちは行動していく必要があります。

僕たちにできること

 先ほどまでの話で、すごく大きな問題だということが感じていただけたかと思います。ここでは、そんな問題に対して僕たちはどう向き合うべきなのかを考えていきます。

ごみ拾い

 これまで話して分かったように、まずは消費者である僕らが、ひとりひとり意識を変えることが大切になってくると思います。

 とは言っても、現代の暮らしに慣れた今、いきなりごみの排出量を減らすというのはとてもむずかしいと思います。そこで僕はごみ拾いを始めることが、この問題解決への第一歩に繋がるのではと考えます。

 お気づきかと思いますが、ごみ拾いをするだけでは、根本的な問題解決には繋がりません。環境汚染を防ぐことはできますが、ごみの総量がそこまで変わらないので埋立地問題は解決されません。ですが、ごみ拾いを行うことで、自分の住んでいる街の現状を知るキッカケになったり、環境への問題を知るキッカケになると思っています。僕自身がそうだったように。

 なので、いきなり「ゴミの量を減らせ!」と言うのではなく、先に現状を理解してもらうためにごみ拾いをすることは、良い手段ではないかと思います。

アップサイクル

 アップサイクルというものをご存知でしょうか。リサイクルの進化版のようなもので、廃物などの素材を生かし、より良い製品などに作り変えることで、価値を上げることです。

 使わなくなったタオルを切って、雑巾にすることで再利用する。これはタオルから雑巾にして価値を下げているので、ダウンサイクルと呼ばれます。それに対しアップサイクルは、本来なら廃棄されるタイヤのチューブなどを使用し、バッグやベルトなど、新しい価値を生み出すことを言います。

 元の素材を生かすので新たな資源をあまり必要とせず、さらに、本来なら廃棄されるものを使用しているので、単純なごみの削減にも繋がります。そして素材を生かしたデザインや、オンリーワンの商品も多く商品の質としても期待できます。

 「ごみの量を減らす」ではなく、「ごみを利用する」という、ごみをごみとしない、また違ったアイデアですね。

 こういった活動を理解し、広めることが、今僕たちにできることではないでしょうか。

終わりに

 いかがだったでしょうか。少しでも考え方が変わりましたか?

 考えるキッカケになれば嬉しいのですが、なにより書いている僕自身が、改めて環境問題への意識が高まりました。これを気に、少しでも行動してくださる方が増えるととても嬉しいです。

 それでは長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

(文責:古賀拓馬 @koga_828)

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