『森林減少 編』N高生が環境問題について考える #2

 こんにちは。今回の記事では、SDGsの第15の目標「陸の豊かさも守ろう」に関連する、森林減少をテーマに考えていきます。

 森林減少の一因ともなっているトイレットペーパー。そしてその解決策としてあげる。前半ではこの両点の課題を見ていき、後半では、竹とトイレットペーパーの可能性について話していきます。


Contents
トイレットペーパーの課題
竹の課題
「竹 × トイレットペーパーの可能性」
普及させる方法を考える
終わりに


トイレットペーパーの課題

 それではまず、トイレットペーパーの課題について見ていきます。

 ご存知かと思いますが、僕らが毎日のように使っているトイレットペーパーの原材料は木材です。古紙や牛乳パックをリサイクルして、ティッシュやトイレットペーパーに使用されたりもしていますが、どれも元をたどればほとんどが木材となります。そして、そんなトイレットペーパーのために、実に年間1500万本もの木が伐採されているそうです。年間1500万本は、世界の森林減少のおよそ15%を占める数字です。しかし問題は森林伐採だけではありません。トイレットペーパーは色を抜くために漂白をしています。その際に塩素を使うので、有害物質が出てしまうという問題もあります。

 考えてみてください。もちろん、トイレットペーパーは僕らの生活に欠かせない物となっています。ですがティッシュなどと同様、汚いものなどを拭き取ってすぐ捨ててしまうものですよね。たった一度きりの、使い切りの消耗品のために、年間1500万本もの木が伐採されています。よくよく考えたら、とても燃費の悪い気がします。

 では、どうしたらこの課題を解決出来るのでしょうか。いくつか手段はありますが、僕は「他の素材で代替する」というものを提案します。その素材となるものがです。

竹の課題

 次に竹の課題についてです。

 竹と聞くとどういうイメージを持たれるでしょうか。少し上品な、高級感のあるイメージが湧くのではないかと思います。実際、僕も小さい頃はそう思っていました。ですが、現実は意外とそうもいかないものです…

 竹はとても成長速度が速い植物で、1日に1メートルも伸びるくらい凄まじい速度で成長していきます。そのため手入れがとても大変で、竹林はどんどん荒れていきます。さらに、土地を持っている方の高齢化も進み、ますます手がつけられないという現状があります。実際に僕の祖父が竹林を持っているのですが、隣の土地の持ち主の方が手入れを怠り、荒れ果てた姿を何度も見てきました。

 さらに、竹は地面にものすごいスピードで根を張っていき、周囲の植物への影響もさることながら、根の位置が地表に近いところにあるため、大雨などで地盤が緩んだ際に、土砂崩れが起きやすくなる。ということも考えられます。

 このようなことから竹害と呼ばれることがあり、その成長速度が故に嫌われものとなっています。ですが仮に、竹が資源として優秀であれば、広く使われる物の素材であればどうでしょうか。つまり竹には、その成長速度に見合った、使い道が必要なのではと考えました。

「竹 × トイレットペーパー」の可能性

 それではここで、竹とトイレットペーパーの課題を一旦整理してみます。

 ・トイレットペーパー ··· 原材料となる樹木の伐採、漂白の際に出る有害物質。

 ・竹 ··· 圧倒的な成長速度に見合った使い道がない。

 双方の課題が上手くハマりそうな感じがしてきます。実際に考えていきましょう。

 まず原材料として、世界的に見て減少が進んでいる森林ではなく、放置され荒れ果てた竹林から竹を素材として使用します。森林減少に反し、拡大傾向にある放置竹林を使用するため、環境破壊を食い止めることができます。そして竹は他の木々と比べ成長速度が速いため、より持続可能な素材と言えるのではないでしょうか。

 さらに、竹は加工を施しても優しい色をしているので、漂白をする必要がなく、その際にかかるコストも有害物質も心配ありません。

 もっと言えば、竹は抗菌力がとても優れており、昔からおにぎりを包んだりなど、保存用に使われていました。雑菌が繁殖しにくいので、直接地肌に触れるトイレットペーパーには、うってつけの素材と言えるのではないでしょうか。

 ここまで上手くハマる使い道さえあれば、竹林の資源としての価値が高まり、放置による荒れ地化も防ぐことが可能だと思います。ですが、実際問題としてこれはあまり普及していないのが現状です。

 アメリカの会社ではありますが、素材が竹100%かつ無着色のトイレットペーパーを実際に販売しているところも存在します。ですが、24ロール入りでおよそ30ドルで販売されており、安いとは言い難い値段となっています。

普及させる方法を考える

 ここまで竹のトイレットペーパーの可能性について話してきました。ですが、いまいち普及していないという現状があります。ここでは、普及させるための解決策を、僕なりに考えていこうと思います。

アジアで行う

 そもそも日本人は昔から竹材を使っていました。ザルや椅子などの道具から、門松や七夕などの飾りものまで、現代に残っているものも多数あります。なので、アメリカに比べると、竹は日本人にとって馴染みのあるものと言えるのではないでしょうか。そして、世界的に見ても竹の分布はアジアが7〜8割を占めています。つまり、アジアは竹製品を販売する環境としてアメリカに比べ優れているのです。

広告媒体にしてみる 

 広告と言えば、テレビCMやネットのバナー広告、チラシなどが思いつくかと思います。ですが、もういっそのことトイレットペーパーに広告を載せてしまうのはどうでしょうか。テレビやネットと言った、そもそもの情報量が多い場所ではなく、トイレのような何も無い空間のほうが、広告として効果を発揮しそうです。笑

 ですが、そこで大量にインクを使ってしまうと、元も子もありません。なのでプリントの際には、ジャパンSDGsアワードも受賞した、大川印刷さんに協力してもらい、ゼロ・カーボンプリントなどを使ってみるのはどうでしょうか。

終わりに

 いかがだったでしょうか。実は今回の記事は、昨年度N高で行った、SDGsについての授業で考えたものを元に書きました。ほとんどが僕の空想の話となっていて申し訳ありません…

 少し話がずれますが、最近ではプラスチックレス化に向けて、色々な企業で紙製品が使われ始めています。(紙製ストローの導入など)ですがこうして考えてみると、ただ闇雲に紙を使えば良いというわけでもなさそうですね。難しいところです。

 それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ次回もよろしくお願いします!

(文責:古賀拓馬 @koga_828)

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。