オンライン研修講師塾/本間正人先生に参加しました!

 先日、京都芸術大学副学長 本間正人先生の主催されている「オンライン研修講師塾」という、プロの研修講師・講演講師の方、大高中小、専門学校、塾などの教育機関で遠隔授業を担当している方、企業の人事研修担当の方などを対象としたウェビナーに参加したので、本日はその感想と、それを踏まえて感じた洞察を記述していきます。

 この研修塾は、既に発表されているのですが、5/17,24日にも行われるのでぜひ、先程挙げた職業に就いている方にはオススメです。Covid-19の影響で自粛疲れが加速する中、メチャクチャ学びにもなるし、常に笑顔でいれる5時間なんて滅多にない機会ですから。

 

本間先生はシンプルに凄い

 本間先生とは昨年の春にインタビューで初めてお会いした時から、常々「本間先生ってすごく明るいよな〜。メールをしているだけで、SNS投稿を見ているだけで元気が湧いてくるよな〜。」と感じていたのですが、今回のオンライン研修塾もやはり超ワクワクしました。

 本間先生の何が上手いかと言うとやはり「話し方」なんですよね。例えば、Aさんという人が自己紹介をしている流れで、次のBさんに移る時、「じゃあ次は〜関連でBさん!」という風に、参加者同士の接点を作ってくださるので、参加者も前の人と自分の趣味が被っていたりすれば自然と親近感が湧きますし、周りも「こういう人がいるんだな」と把握しやすい訳です。去年インタビューした時も、色々な物事を巧みに関連付けた話をされていて、こんなにも発想豊かに物事を考えられる人がいるんだなぁと感動しました。

 その他の点に関しても、参加者への気配りを忘れず、時にはユーモアを交えた面白い話もして下さり、参加者全員が開始から終了までずーっと笑顔で笑っていました。コーチング、人の力を引き出すとはこういう事なのかと肌感覚で強く実感した体験でした。

 

他の人へのアドバイスを参考にする

 今回の研修塾では、本間先生が度々、参加者の方へアドバイスを行う機会があったのですが、これは本間先生の研修塾に限らず、他の講演会も全て同様に、誰かが登壇者に質問をする際、それを「自分もその質問者に成り切って考えてみる」事は意外と重要だと思いました。

 やっぱり人って生来的にある程度利己的に設計された生き物なので、自分の日常生活に便益を被る事しか興味が湧かず、人の話を聞く気にはあまり慣れないと思うのですが、そこを敢えて「成長する為には何でも吸収しよう」という意識を持って他の人の質問を「自分事化」する事で、考えた事もなかった大きな気づきが得られる瞬間があると思います。私も今回の研修で、様々な自分に利益になる情報を得る事が出来ましたし、結局「やるか、やらないか」なんですよね。

 例えば、人が話している時に興味がないからといって自分のPCで違うウィンドウを開きつつ、参加中のウェビナーとは全く関係のない仕事をしたとしても、結局は二業同行を行ってる訳で、脳の容量は食われるわ、ウェビナーで急に振られた時に話を聞いていなかったので対応できないわで悲惨な事ばかりなんですよね。

 人間のワーキングメモリ(短時間に同時並行で処理可能な情報量)には一定の制限があると最近数多くの研究論文が示唆しているので、そんな事になるくらいだったら参加したウェビナーに圧倒的集中力を発揮して学びまくればいいんですよ。意外と制約がある時の方が人は学ぼうとするので。人間は「大量に時間がある」と感じれば行動する事が億劫になる生き物なので。ぜひ皆さんもパネリストが他の人へするアドバイスも参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

新時代の柔軟性

 当然、この記事で本セミナーの具体的なtipsを紹介する事は致しませんが、本セミナーで最も魅了されたのは本間先生の柔軟性です。Zoomというアプリが登場してもう何年も経ちますが、本間先生はその利用方法を非常に熟知されていますし、それを使って、対面ではなく「Zoomでしかできない事」を参加者に何個も紹介されていて、この方の柔軟性は凄いなぁと敬服しました。

 この間面白い話を聞いたのですが、それはドワンゴ社長の夏野剛さん(私の大学の教授でもある人)が仰っていた事で「新しいテクノロジーを食わず嫌いする人は、年齢層で分けるべきではない。どの年代にも一定の食わず嫌いが存在する。」という事です。つまり、若年層でも高齢層でも、新しい事が嫌いな人は大量に存在し、逆に言えば、若年層でも高齢層でも、新しい事が大好きな人も多量にいるという事です。

 正に後者に当てはまるのが本間先生なんだろうなぁと感じました。人間は環境に左右される生き物で、周りに意識の高い人がいれば、自然と自分の意識も高くなるものです。高偏差値の進学校に入れば、入学時にあまり頭脳が優れていなくとも、自然と頭が良くなる現象と同じです。今回の研修塾に参加されていた方々は殆どが後者で、そのような自己研鑽できる空間を求めている方には非常にオススメです。

 

熟練された技法

 本間先生は、スライド資料も巧みに利用されていました。その資料を閲覧し、可視化された図表を交える事で参加者の理解が進みました。その内容も様々なコーチングにおいて肝要な事柄ばかりで、全て書き写して保存しておきたい物ばかりでした。

 ちなみに、私が何でこんなにモノや人を褒めるかというと、「常に学ぼうとしている」からなのです。人は何かを学ぼうとすれば、必ず何からでも学ぶ事ができる生き物で、あなたが今「娯楽」だと思っているテレビ番組も、テレビスタッフの方々やタレント、芸能人からすれば「学べるツール」ですし、あなたが今「暇潰し」だと感じている漫画も、漫画家からすれば立派な学べるツールな訳です。つまり、どの立場から物事を捉えるかによって全ての事物が「学び」に転換可能な訳です。

 なので、どんな物事にも「学べる部分」はある訳です。今回の研修に限らずどんな形式のセミナーでも、学ぼうとしている人と取り敢えず参加した人の間では、得られる情報量に多大な差異があったのではないかと思います。講師の方がどれだけ頑張ろうと、学ぶ側の意識が積極性を秘めていない限り、学べないのです。

 

デジタルネイティブの時代 〜発信・対話能力〜

 私は巷で謳われる「デジタルネイティブ」に該当する年代なのですが、今回のオンライウェビナーを通して、オンライン環境面に不満を感じた事は正直ひとつもありませんでした。強いて言うなら、私がPCの電源接続を忘れていて、セミナー途中で一回電源が落ちた事がありましたが、これはそもそも私の自己責任であり、オンラインセミナー形式自体の欠陥ではありません。

 なので、デジタルネイティブが台頭してくるこれからの時代には、より一層オンラインセミナーの需要が増加し、その中ではシンプルに「話す能力」が求められるんだろうなと感じました。以前私がTwitterで投稿したtweetに以下の様なものがあります。

 私の専門が「教育」という違いはあるのですが、基本的にこの事はどんな事象にも当てはめ可能だと思います。まぁ資本主義市場では、必ずや「競争」が前提になりますので、他者評価によって自己の市場価値が決定されるのは至極当然なのですが、一応誤解の無いように言うと、決してスタディサプリが最高であると断定している訳ではなく、これは一つの比喩に過ぎません。

 しかし、現代の高度化・複雑化・多様化した社会構造に内在する私たちの生活は刻一刻と変化し、デジタル主体の時代へと限りなく近づいています(というか既にその社会に生きている)。この時代には、本間先生の様に、人が興味を持てる話題を提供し、極めて洗練された話法でお話ができる方が重宝される事になるでしょう。なぜなら、今までの学校教育における教室での全体授業や、閉鎖されたクローズドなコミュニティで行われていた講義などは、外的監視がないので、ある程度ごまかしが効いていたのですが、今後はもうその手は通用しなくなるからです。

 Zoomなどのオンライン対面授業では視野に入らない「親の視線」や「保護者の視線」を超える能力が求められているのだろうと改めて痛感しました。これは少し辛辣な話ですが、全然あり得る、というか既に起きている話なので共有しておきました。

 

生徒が先生を選ぶ時代へ 〜結果、競争が激しくなる〜

 今回の研修塾を終えて、並びに昨今のオンライン授業を俯瞰して観察するならば、今後加速的にオンライン講師が少人数化し、パイの取り合い合戦に熱風が吹くとのではないかと考えます。

 去年2019年の夏に、周りは現役教師や校長、教頭先生ばかりなのですが、ひっそり高校生ながら参加した『New Education Expo 2019』というリアルで様々な有識者の方々が登壇された講演会がありました。その中で、私も取材した事がある、元文部科学副大臣で、東京大学・慶應義塾大学教授の鈴木寛教授が仰っていた事は「今後、全国で必要になる5教科の先生は一桁程度になる」という話がありました。その根拠は鮮明ながら、そりゃ眠くなる程下手な人の授業を受けるより、教え方が上手い林修先生の現代文の授業を見た方が良いからです。

 昔は、誰もが図書館に足を運ばないと情報が得られず、学校や寺子屋に行かないと授業ができなかった時代でした。塾や予備校には受講資格や入学制限があり、いわば「先生が生徒を選ぶ時代」でした。しかし今後は真逆です。スタディサプリやN予備校(N高等学校が提供するオンライン授業アプリ)に受講資格はありません。月々2000円程度を支払えば誰でも受けれます。ちなみにYouTubeの『ただよび』というモリテツさんという方が主宰されているオンライン授業なんかは無料です。つまり「生徒が先生を選ぶ時代」になりました。オンライン化は、従来とは全く逆になる転換点を創造したのです。

 今書いた部分は、また今度1つのシッカリした記事にしてもっと深掘りしようと思うので、その全貌を是非期待しておいて欲しいのですが、要は「振るい落とすザルは、もう既に生徒の手にある」という事なので、生徒の入学競争より、先生の授業できるか否かの競争の方が市場では激しくなっていきます。

 まぁ実際は、ある統計によると、ネット型授業が普及した辺りから、地方で東大や首都圏の大型総合大学を目指す生徒数が増幅しているというデータもありますので、生徒側も多少は競争率が高まりますが、先生に関しては先ほどの話に則ると、もはや「1%以下」しか生き残れない時代になるのではないかと私は予想しています。

 最後の洞察話が少し長くなりましたが、今回の記事は以上でございやす。自分でも結構面白かったと思うので、是非シェアしちゃってください笑

 本間先生のセミナーは「学びたい!」「コーチング力を高めたい!」という意欲のある方には最高にオススメなのでぜひ。応募方法がわからない方は、実際に本間先生のSNSアカウントに連絡してみるのもありかもです。ではまた。

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。