今日の教育キュレーション 6/18(木)

①コロナで迫られたオンライン授業 教育の本質を考える場になった

――新型コロナがパンデミックになった影響をどのように見ていますか。
これは大打撃ですね。学校が持つ教育的要素と福祉的要素の両方が損なわれた状況です。先進国、途上国にかかわらず、です。学校に通えないということは基本的人権に等しい学びの機会が奪われるということで、危機感を持っています。
まず福祉的要素でいうと、貧困や複雑な家庭環境にある子どもたちにとって学校は救いの場だったり、親以外の大人が介入できる場だったりしたわけですが、それさえも失われ、子どもたちに非常に大きな影響を与えています。

Comment:中国の上海における教育特区において、生徒の脳波を測定してデータ分析を行い、集中力やコミットメント性の解析結果を生徒にフィードバックするシステムが導入されていた事実も交え、平易から先進的で柔軟な対応を維持していた国家・自治体は今回のCovidの影響も最小限に抑制する事が可能になっていると感じます。平時⇄有事の往復関係ではなく、VUCA(社会全体が不安定)化する時代においては、「我々は常に有事を生きている」という認識を持つ必要があると思います。
 本記事の中では「クリムゾンではデータに基づいて教育していくことなどで、今まで学校で6時間かけていた内容を2時間で効率的に学べるようにできると考えています。」という部分が特に注目。

②尾木直樹氏“脱ゆとり”がオンライン教育遅れの一因

15日のブログでは「日本全体的にオンラインに弱すぎるのはゆとり教育やめたからというのも大きな背景の一つ」だとし、「『来るべき時代の新しい変化』読み取る能力、よほど苦手なのでしょうか?・授業で電卓使うことも抵抗感ありましたし・ましてやスマホやパソコンには拒否反応さえ・海外じゃ常識だったのにーー時代の新しい変化読み取るのは苦手? コロナ時代に困りますねー」と嘆いた。

Comment:まず、尾木先生が既に73歳でいらっしゃる事が非常に驚きです。記事の内容はブログを引用した文章が大半ですが、主張には賛同できます。日本社会に蔓延る偏差値至上主義・学力至上主義は、組織の膠着性をより一層助長しているので、大型の近未来的な(もはや現代的な)施策の決行により、ゆとり教育を以前より確実にブラッシュアップした形態で提供出来れば、未来は少しずつ変化し始めるかもしれません。

 ③問われる「オンライン教育・研修の真価」!事例・ノウハウ共有で共に考える

一般社団法人e-Learning Initiative Japanは、2020年11月11日(水)~13日(金)、『eラーニングアワード 2020 フォーラム』を開催いたします。今年は、本フォーラム初のオンライン開催となります。授賞式等はリアルで行い、ご参加の皆さまはご希望の講演やセミナーにオンライン上でご参加いただけるハイブリッド形式にて今年の『eラーニングアワード 2020 フォーラム』を実施いたします。参加は事前申込ですべて無料です。

Comment:従来の学校(オフライン)で実施していた内容をそのままオンラインに移行させた所で、子どもたちの学びは捗りません。画一的で一方通行的な教育システムに辟易している状況の中、子どもたちと教員の距離感は更に離れ、授業の退屈さが増すだけだと思います。だからこそ、この様な貴重な機会を基に「オンラインでこそ施すべき教育」を学んで行きましょう!

④「死にたいと思わせる行為が教育のはずない」吹奏楽部顧問の”叱責”16歳男子高校生自殺…母控訴審で訴え

「死にたいと思わせる行為が教育のはずない」吹奏楽部顧問の"叱責"16歳男子高校生自殺…母控訴審で訴え
2013年3月、北海道札幌市の道立高校に通っていた当時16歳の高校1年生の男子生徒が自殺したのは、部活動の教師の不適切な指導が原因だとして母親が損害賠償を求めた裁判の控訴審で、6月17日母親が教師の適切な指導が行われるような判断を裁判所に求め結審しました。 ...
FNNプライムオンライン

6月17日札幌高裁で行われた最終弁論で男子生徒の母親は、「これ以上息子のように悲しい気持ちでいっぱいになって、人生を終えてしまう子供を出したくない。子供に死にたいと思わせる行為が教育のはずがない。子供にとって安心・安全な人権が守られた指導とはどういうものなのか裁判所の判断を示して頂きたい」と訴えました。

Comment:「学校というのは”教育”を為す場所である」という指針の下に、無責任で無作法な指導を継続的に生徒に押し付ける教職員は実際に存在します。この事件は7年前の不祥事ですが、全ての事件が(全国民に)可視化・認知されていない現状を踏まえると、ここ数年で埋没した不祥事は多々あると思います。近現代を彩ってきた部活動の本質的な価値とは何なのか、地域スポーツ型クラブとの関係性はどうなのか、など考慮すべき要素は多岐に渡ります。しかしながら、私の考える最も慮るべき事は、部活動各々がフラッグシップとして「私たちの団体は〜を目指します」と言明していない点です。「勝利を完全に求めるクラブです」と前提として言いつつ、「その為には手段を選別しない」と明言しているのであれば、この様な問題は殆ど生じないはずです。学校と密接に関係しすぎるがあまり、本来的に掲げるべきゴールの共有が薄弱化しているのではないでしょうか。

 ⑤教育哲学者 苫野一徳さん 夏休み短縮に危機感

子どもたちは、授業時間のせいぜい半分程度しか実際には学習していないという指摘もある。先生の話をただ聞いているだけ、あるいは聞いているふりをしているだけの時間がとても多かったり、また、授業についていけない子、逆に、すでに分かっていて授業を受ける気がしない子も大勢いたりすることが知られている。
 ではどうすればよいか。これも多くの研究が明らかにしているが、一律一斉の授業ではなく、子どもたちが自分に合ったペースや難易度で学びが進められるようにすること、そしてその際、先生や仲間からの、的確なフィードバックや支えが得られる環境を整えることである。

Comment:ただ一言。その通りです。

(京坂 雅)

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。