保有効果を知って、モノを手放そう

今回は「保有効果」についてお話ししたいと思います。

保有効果とは、人が何かを所有した時に、それに高い価値を感じ、手放したくないと感じる心理現象のことを指します。

最近「モノを捨てたくても、いつまでも捨てられない!」や「どうやって部屋を整理したらいいの?」や「あれは一度お金を払って買ったモノだから大切にしたいんです!」という声が皆さんから聞こえてきます。

でも、ミニマリストはいいですよ〜。私もミニマル生活を開始しているのですが、この保有効果という人間特有の心理現象の存在を熟知したことで、以前より大きな決断ができるようになりました。

例えば最近捨てたのは「バスタオル」です。
え?絶対必要でしょ?と言われる方がいるかもしれませんが、バスタオルって実は必要ないんですよね。女性で一人暮らしの場合は、髪の毛を乾かしたりする為に必要かもしれませんが、男性の場合は「必要ない」のです。

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試しに、お風呂上がりに普通のタオルで体を拭いてみてください。余裕じゃんって感じると思います。加えて、もし少し髪の毛が長めの男性だとしても、ドライヤーで乾かせば一瞬です。

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あとは「テレビ」ですね。テレビって必要ないんですよ。てか今テレビ見てる人っているんですかって感じですが、テレビの存在意義は無に等しいのです。テレビを所有していることで生まれるQOL(Quality of Life)は皆無に等しいんです。

~テレビが存在するだけで起こる弊害3選~
①見知らぬNHKの関係者が玄関に訪れる
②場所を取られる
③そもそも購入費用がもったいない

などなど、様々な弊害が存在します。もしも大画面での作業や、映画を見る必要があるのなら、大きめのディスプレイを購入することをオススメします。そもそも私なんかは、テレビを見ること自体が非常に億劫なタイプで、能動的に何かをやっていないと嫌なタイプなので、テレビの存在は本当に邪魔ですね。

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あくまでも、テレビが大好き!という方は全然見てもらって構いません。しかし今では、もし仮に見たい番組が存在しても、Tverで秒速で見れるので、それでいっかなと私は思っております。

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さてさて、私の捨て話をしたところで、保有効果に関する研究を紹介したいと思います。

自分のモノ = 価値のあるモノ?

保有効果(所有物に特別な価値を感じること)なんて本当にあるの?と思う方に向けて、しっかり実験してくれた学者がいるんです。

それは、2002年にノーベル経済学賞を受賞した、プリンストン大学(アイビーリーグ)のダニエル・カーネマンという行動経済学者です。

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出典:ja.wikipedia.org

彼は「マグカップの実験」という名の研究を行いました。

まず実験日謙也の学生たちをAとBの2つのグループに分類し、Aグループに大学のロゴ入りのマグカップを提供します。
その後すぐ、Aグループに「いくらなら、Bグループにマグカップを売りますか?」という質問をし、Bグループには「いくらなら、Aグループからマグカップを買うか?」と尋ねました。

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そのマグカップは通常価格6ドルで販売されている商品でしたが、結果の平均は「Aグループは、7.12ドルで売る」「Bグループは、2.87ドルで買う」ということだったのです。

そのマグカップを所有したAグループは、それを手に入れていないグループと比較して、マグカップに2倍以上の価値を感じたのです。

経済学では元来、人間は合理的生物であるという前提から経済活動の解を導き出していましたが、もし仮に、人間が真に合理的生物であるならば、例え所有していようと、(Aグループは)マグカップを通常の6ドルで売っていたはずです。

このように、人間には、合理性や論理性だけでは説明不可能な内面が存在しているのです。そしてこの「所有し続けたい!」「所有物には価値がある!」という価値観は、保有効果が顕著に現れた結果なのです。

権力も保有効果の現れ?

実は、保有効果は、物理的で形のあるモノだけでなく、権力や地位、名声、名誉、利権などの無形なモノに対しても働くことが分かっています。

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例えば、会社の中で良い役職についたばかりに、その役職を絶対に降りない!それを失うまい!と必死になる人はいませんか?
周囲の人間からすれば「なぜそこまで肩書きや名声にこだわるのか」と感じるかもしれませんが、これはまさに、その人が肩書きや地位による保有効果に囚われていることの象徴なのです。

加えて、保有効果の特性としましては「自分で手にしていること」が大切なのです。なので、自分のモノでもない電化製品を毎日売っている家電量販店の店員さんたちには、その家電群に対する保有効果(執着心)は湧かないのです。

損失回避と保有効果の関係性

保有効果に大きく関連すると言われているのが「損失回避」という概念です。

なんとなくパッと見た時の漢字で想像がつくと思いますが、人間は損をするなどのマイナス・ネガティブな刺激に対して、得のようなプラスの刺激よりも敏感に反応して、無意識のうちに損失を回避する傾向にあるのです。

つまり「何か得る刺激<何かを失う刺激」ということです。

これはすごく分かりやすいと思いますし、この記事を読んでいるあなたもそうかもしれません。無理矢理何かにチャレンジをして恥をかき、今の名声(地位)や立場を恥じるくらいなら、何も挑戦せずに今のポジションを失わないよう確保しておきたいといったところですね。

これに関しては、「価値関数」という図表があるのですが、そこで示されるものは「損と得が同等の量だとするならば、損をすることによる悲しみや不満は、得をすることによる喜びや満足より2倍以上も刺激が大きい」ということです。重複しますが大切なので何度も言います。つまり、損をする時の方が、得をする時より感情の昂り(たかぶり)が激しいということです。

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どう思いましたか?少しわかる気がすると思います。

保有効果とは、人間の論理では操作することが難しい無意識の心理現象であるため、無理に操ろうとして苦戦するのはもったいないということですね。しかし「人間には保有効果という機能が搭載されている」と知っているだけでも、モノを捨てる時に大いに役立つのです。

モノを捨てたいときのオススメの捨て方をご紹介します。

あなたはいくら払う?

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出典:Tom・Stafford氏のTwitter

シェフィールド大学出身の心理学者トム・スタッフォード(Tom・Stafford)が主唱している方法で「仮に今、これを所有していないのであれば、手に入れるためにいくら支払うだろうか」と自分に問いかけよというものがあります。

所有し続けているのではなく、一度その所有物を手離した状態を思い浮かべてみろと説いているのです。この手法は偏狭した見方を解消してくれるのに有用です。

例えば、以前買ったオブジェがあって、最初のうちは「キレイだなぁ」と思って部屋に飾っていても、時間が経過するにつれて「やっぱり必要ないかも。でも買っちゃったしなぁ」と思うことがあるとします。

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そんな時「このオブジェを今持っていないとして、お店でこのオブジェを眺めているとしたら、何円払うだろうか?そもそも買うだろうか?」と問いかけてみると良いのです。そしてもし、買わないという選択肢を選んだのであれば、いつもなら店で「まぁいらないか」と見過ごしているはずなので、捨てること or 売ることができるわけです。

もちろん一旦所有した後なので、心の中で「現在所有してます感」は抜けないのが当然ですが、できるだけ全力でその状況をイメージしながら行ってみると意外と効果があるのです。私が冒頭で紹介したバスタオルも、この手法によって不必要なモノとして分類できたのですからね。

どうでしたか?
保有効果や損失回避の仕業で私たちが悩まされているのがバカバカしくなりませんでしたか?
この記事を読んでくださった方は、もう「捨てる準備」が整っていると思います。

今日の学びで、あなたの人生が豊かになりますように👍

今日はここらで失礼します👌

今日も人生の1日。一歩踏み出して、

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人生を楽しめ!

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。