地球の資源は限られていない 環境問題②

 今回は、地球の資源は限られているのかについて、具体的に解説していこうと思います。先に答えを言います。今のところ限られてません

 皆さんの中には「もう資源がない!」「このままの大量消費社会だと食料が不足する!」と焦っている人もいることでしょう。巷でよく耳にする「資源は限られている!」の類がなぜ間違っているのか、あるいはなぜ誤っている可能性が高いのかを分析していきます。

人は次々に「新しい資源」を探し出す

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 まず初めに極めて重要な事実をお伝えします。

 人は、資源が不足しかけると、すぐに新しい資源を獲得し始めるという歴史的な事実があります。私たちは常に、石油がない、石油は希少資源だから大切に保護しろと言い続けていますが、実は、石油に関しては40年以上も前から「足りない」と言われ続けているのです。枯渇する枯渇すると言われて久しいのが石油です。

 しかし、なぜ実際には、(全世界的に)深刻な問題には陥っていないのでしょうか。
 驚くことに、実際には、石油の埋蔵量は年々上昇しているです。
 これだけの大量生産・消費社会を経ても、未だかつて重宝された石油は多分に存在し続けているのです。

 理由は明確で、油田開発(探知)システムが年を追うごとに精密化・高度化されているからです。例えば、過去には「もうここには石油はない、次を当たるか」と思われていた場所でも、新しい科学技術を搭載した油田開発システムなら、更に奥まで石油を探知できる性能が備わっているので、新たに石油を探知できるわけです。なので、実際には世間の人々が心配している程深刻な問題ではないことが垣間見えます。

 よって、例えば先進諸国で行われている石油政策を取ってしても、そもそも、現在確認可能な石油の量だけで「石油の埋蔵量と掘り出せる場所はここまで」と制限してしまうのは非常に危険であり勿体のない話だと言えるのです。人類の歴史は発明と共にあります。その中で、たった数回石油が取れないからといって石油資源に頼ることを制限するのは早計すぎると言えるでしょう。
※下記はJ-Stageさんが公表している海洋石油開発システムの分析と動向です。やはり、海洋石油開発で発掘できる石油の総量は今後一層増大していくと示唆されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime/50/5/50_633/_pdf/-char/ja

未来の世代へ資源を残す必要はあるのか

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 先程取り上げた石油資源問題も同様、資源問題に関してはしばしば「未来の世代へ資源を残さないといけない、だから今の世代は我慢しろ」と言われることがあります。昨今では、火力発電、原子力発電、石油や石炭、化石燃料等の資源を代替する為、風や太陽光、波等(枯渇しない資源)の消費を加速させろという意見もあります。しかし、それは本当に正義と言えるのでしょうか、正しいと言えるのでしょうか。実はそう簡単でな話ではありません。

 なぜ簡単ではないか。それは結局、未来の世代になっても、次の世代に資源を保存しなければならず、結局誰も資源を利用できないからです。これは圧倒的なジレンマ状態だと言えます。つまり、私たちが現在、未来世代のために行っている行動を彼ら未来世代も模倣して同等のことを為さなければならず、結果的に誰も資源が使えないのです。未来の世代から見れば、新しく生まれるもう1つの未来の世代があるわけです。なので、そのもう1つの新たな世代の為を思って資源を保存する必要があるのです。誰一人資源が利用不可能になると、結局、資源の本源的な存在意義が損なわれてしまいます

 この状況に陥ると、「そもそも資源とは何か」に立ち返る必要が出てきます。
 資源とは使うものなのです。
 なのに、未来世代!未来世代!と声高に叫ぶか故に、資源利用を制御してしまっている現状は、明らかな論理矛盾を起こしていると言えるでしょう。そして、実際的な話をするなれば、そもそも化石燃料を世の中から消失するまで我々人類が利用し続けること自体、困難だと言われています。なぜなら、下記の『汚される地球と人類の消費 環境問題概観』にも組み込んだ内容と、今回冒頭で述べた内容を融合させて思考実験をした場合、化石燃料の利活用に高額な税金を掛けて、先進諸国の過剰な使用量を抑制することで、人類はまた新たなる資源の獲得に身を乗り出すからです。

 今から簡易的に「人々は資源を新たに創出する」という理由を解析する為に資源の歴史を記述します。
あなたは石油資源の歴史を知っているでしょうか。簡略的にまとめます(また後日具体的な記事にもするので、正確に知りたい方はそちらの記事をご覧ください)。
 まず、人類は元々、森林伐採によって資源を確保していました。しかし、特に英国(イギリス)での大量消費が仇となり、森林資源に依拠する資源確保ルートが世界的に反感を買う事態となってしまいました。そして、その際に新しく開発されたのはが石炭資源です。しかしながら、次第に石炭も市場価値的に高額扱いとなり、その確保が困難になってきたのです。そして、その後に生まれたのが現在の石油資源です。

 上述した様に、森林資源→石炭資源→石油資源への資源確保方法の推移を俯瞰しても理解できる通り、人々は生活を取り巻く状況・環境を察して、様々な適応の仕方を開発してきたのです。嘗てイギリスで活躍し、日本にもアメリカの動物学者モースによって伝承された、高名な自然科学者チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Rovert Dawin)の言葉を引用しましょう。

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from:ja.wikipedia.org

 「It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。」

 自然淘汰の概念は「強者生存」ではなく「適者生存」であると彼は言います。
 古くに、生物界で頂上を極めた恐竜(T-Rex等)でも、地球の環境変動に耐えうることは不可能でした。日本史的に見ると、旧石器時代に登場したマンモスやその他の大型動物も結局は縄文時代・弥生時代には殆ど絶滅してしまいました。進化とは適応であり、適応できない種は全面的に絶滅に追い込まれるのです。

 特に人間は、従来からの食物連鎖ヒエラルキーのトップを獲得し続けてきました。それは長い間変化の続いた時代にも、連続的に適応を繰り返してきたからなのです。それが人間の魅力でもあり、今回の資源獲得問題についても同等のことが言えるのです。資源問題を過度に主張する人は、現状の資源分析をしっかりと把握することに努めてみてはいかがでしょうか。

食料も足りている

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 これまた衝撃的な事実ですが、世界的に食料は足りているのです。
 とは言っても部分的な問題はあります。例えば、米国(アメリカ合衆国)の人々が大量にハンバーガーを消費したり、フライドポテトを頬張ったり、ジャンクフードにまみれた生活を送れるのは確かに心地よいかも知れませんが、実際は、それ以外の地域でまだ貧困が残存しているのです。

 例えば、アフリカ大陸における一部の国々では、未だgrocery store(食料品店)に行くと、食料品棚に全ての商品が陳列されていなかったり、食料自体の味もあまり美味しくない事が多いのです。日本国という食料的には非常に恵まれた国で生活していると理解できない事ですが、毎日自分好みの食材や料理を食べる事が必ずしも可能な環境下ではないのです。

 しかし、先程も述べた通り、アメリカやその他の裕福な国家群では、多数の、いわゆる「太っている」人々が増出する中で、一部の地域だけ食料が不足したり、その食料の質が担保されていない実情は、要は「行くべき場所に食料が分配されていない」という問題だと定義できます。嘗て「緑の革命」と呼ばれる、1940年代〜1960年代にかけて大量生産品種の導入や化学肥料の大量投下によって穀物の生産性が大幅に向上し、穀物生産を世界的に成功させた事例から見て取れる様に、世界の人々が十分豊かに生きていける分の食料は、今でも確実に備蓄出来ています。しかしながら、その分配方法が問題なのです。

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 アフリカ地域でその分配があまり加速していない具体的な要因は、援助物資を政府側で横領して国民の人々に配給しない事態が起こっていたり、プランテーションやモノカルチャー経済等、アフリカでは商品作物販売が主流なので、中々穀物(主食)生産が促進されない事実であり、現在大きな問題になっています。社会経済的な背景側面に加え、農業生産手法についての問題が併存しているのです。

 「明日から何も食べられない」というヒステリック的な未来は、アメリカの具体例をご覧になったので「あり得ない」と理解可能だと思いますが、今後世界規模で議論されるべきなのは、今では飢餓で飢える人々の総数が極めて減少しているとは言え、1人残らず飢餓を無くす為には、どの様な資源・食料分配の方法が有効かというのがアジェンダ(議題事項)です。人類全員に人権があり、誰 しもに生きる権利があるのです。

 近代以降の社会では、マスメディアや公共放送・民間放送によって、悪戯に不安を煽る報道が流れたり、未だ高度経済成長期、そしてJapan as number oneの時代を象徴する映像が流れています。その様な情勢だとしても、現実の世界で発生している「本当の事実」にしっかりと目を向けて、私たち比較的裕福な市民が為すべき行動とは一体何なのかを、深く配慮して熟考する時がきているのではないでしょうか。まさに、現在(4/2020)のCOVID-19感染症の影響下で、時間が確保できるのならば、環境問題に関する文献や資料を拝見してみるのも良いでしょう。

 今回は資源問題〜食料問題に至るまで、真実性を交えながら執筆しました。
 今後の社会の在り方、そしてあなた自身の社会との付き合い方を、今一度考えてみる良い機会になれば幸いです。

 大切なのでもう1度言いましょう。

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 今日はこれだけ学んでもらえればGoodです。ではまた👌

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。