空気が汚い社会をどう補正する? 環境問題⑤

 空気が汚い社会。嫌ですよね。歩けば周りに砂が渦巻き、近くにいる人の顔すら見る事もできない社会。私なら絶対に嫌です!

 今日は、どうすれば空気が汚い社会(空間)を補正できるのか?というテーマを取り上げた記事を執筆致します。「そんなものは不可能だ」「PM2.0や空気汚染の問題は現代にも沢山存在するが、そんな簡単に補正できるはずがない」と考える方もさぞかし多い事でしょう。しかし、先に結論を述べておくと、空気汚染の問題は基本的に「発展途上国」が生み出している現象なのです。※発展途上国は、開発途上国や後進国、新興国など様々な言い方がありますが、今回は発展途上国にまとめたいと思います。

 要は、先進国において空間・環境汚染が問題化する自体は極めて稀で、その問題の大半は発展途上国が生み出しているという事です。

 今日は、その理由に加え、発展途上国はどうすれば良いか、逆に先進国はどうすれば良いかを徹底解剖していきましょう。

環境汚染は発展途上国が生み出す

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 例えば、ある中東の地域では、空から見下ろすと、土地が全く見えない程に空気が汚染され、地域全体に真茶色の空気が漂っている空間が見受けられます。
 日本でも、戦後1955〜73年の約20年に渡って続いた高度経済成長期には富士山が永遠と見えない様な状況が続きました。このような国家規模で勃興している発展途上国、正に高度経済成長期を経て先進国の仲間入りを果たした日本など、発展途上の国々が排出する汚染ガスや有害物質の量は多量なのです。

 ではなぜ、発展途上国に限って汚染環境が生まれてしまうのでしょうか?

 その答えは「自動車」です。自動車の排気ガスが主的原因なのです。

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 先進国では、国家間で、ある程度自動車ガス排出量の基準が設けられており、殆どの先進国で死守されている目安なのですが、発展途上国にはそうした具体的で明確な基準が存在せず、先進国で規定されるガス排出基準を大きく上回る自動車が悠々と走っているのです。発展途上国は、いち早く進展して先進国へ参入しようと志している訳であり、産業・工業化が起きる初期段階で多分な排気ガスを放出してしまうのです。

四日市ぜんそく

 例えば、その排気ガスが問題となって生まれた、日本でも有名な疾患があります。「四日市ぜんそく」です。日本が発展途上の頃の話です。

四日市ぜんそく

      from:https://www.city.yokkaichi.mie.jp/yokkaichikougai-   kankyoumiraikan/pollution_01_10.html

 当時、特定の工業地帯から排出される煙が原因で、数千人もの人々が喘息(ぜんそく)を罹患し、多大なる被害を被りました。第1コンビナートの操業が始まったタイミングの直後、住民から、騒音や煙、振動や悪臭への対策を望む要望が市に提出されました。その主要因としては、エネルギーの大部分に、硫黄分の多い中東原油を使っていたため、亜硫酸ガスの排出量が多かった事が挙げられます。

発展途上国には経済的な余裕が残されていない

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 発展途上国では、まず第一に「工業化・産業化」が優先事項となるので、それらに付随して発生する副次的被害を補填可能な経済的余裕がないのです。いくら先進国に「環境を配慮しろ」と言われても、彼らの第一目標は産業の発展ですから、そうしている余力や暇がありません。

 例えば先進国、特に西側先進国では、1970年代の後半以降からは二酸化炭素排出量が横這い状態で留まっています。平成27年度の経済産業省の調査によれば、爆発的な成長を遂げているIT大国の中国を除き、先進国の殆どは二酸化炭素排出量(温室効果ガス排出量)は前年と同等程度の値をキープしています。

 しかし、前述した通り、発展途上国では経済の発展とその成長にかかるコストが圧倒的ですので、環境問題や空気汚染に対して配慮できるほどの予算編成が組めないのです。
しかしながら、先進国が二酸化炭素排出量並びに温室効果ガス排出量の維持・削減に成功している要因が「経済的側面」と考えるならば、発展途上国が先進国化した場合には、汚染を食い止める事が可能になるかもしれません。

 なので、その順番を明確にすると…
 「①経済発展→②環境汚染→③先進国参入→④環境整備
 という順番になります。この並びだと、発展途上国がどのような経路を辿れば、環境整備にまで余力を使う事が可能かが理解できるでしょう。よって、一概には経済開発で国を発展させるな!とは言えない訳なのです。先進国入りして、経済成長に掛ける財政的負荷を軽減する事で、環境整備が出来るかもしれないのです。

先進国が途上国を援助する?

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 この環境汚染問題については、先進国が発展途上国の支援を行う事が有用だと、昨今の環境問題についての有識者議論では語られています。

 その理由は至って単純で、発展途上国には経済的余裕はないが、先進国には経済的余裕と科学技術があるからです。発展途上国も、工業化が進行して国民の総合的な所得が増額すれば、余裕が出てきて環境被害が減少しますが、そうなる以前に排出される汚染ガスをストップさせる事は出来ません。しかし、先進国は所得も比較的安定して、国として成熟しているので、予算の余剰が大きく、他国の援助に配分可能な財的割合が大きいのです。

 「先進国が自国の環境汚染を改善して、発展途上国に先輩としての姿を見せる」のではなく、「先進国こそ発展途上国という他国の援助を行うべき」なのです。
 先進国は設備やインフラが高額で、その全面的な改善には多大な費用を要しますが、発展途上国ではそれらの費用が比較的安価なので、改善する余地が多分にあるのです。そういう時こそ、先進国の力が試されます
 更に、科学技術の発展に伴い、発展途上国が環境汚染に苦慮しているなら、先進国からすれば低予算で改善できる部分が多いので、かつて急激な進化を経験した先進国の腕の見せ所なのです。

理解できましたか?

 このように、環境問題の一種である「空気汚染」は基本的に発展途上国が生み出すものであり、先進国中でそういった被害が生まれる事はまずあり得ません。
考えてみて欲しいのですが、ヨーロッパ圏やアメリカ、日本等に旅行をした時、環境汚染に悩まされた事はありますか?あるいは、環境汚染で苦しんでいる友人を見た事がありますか?
ないと思います。日本で言えば、自分たちの国より、隣国の途上国を支援した方が費用対効果が高いという事なのです。

 今回の記事では「環境問題は先進国×ではなく、発展途上国○が創出している」という事が学べたのではないでしょうか。そして、その理由は「工業・産業発展を優先しすぎるがあまり、発展途上国の財力では、環境整備に捻出できる富が不足しているから」という事情でした。
今回の記事を簡略的にまとめます。

包括的まとめ

・環境問題の1つである「空気汚染」は主として発展途上国が生み出している
日本も高度経済成長期には、富士山が見えない程の空気汚染を経験した
・発展途上国には、環境汚染を補填できる程の財力がない
・「空気汚染」の主たる原因は、自動車の排気ガス
・大気汚染の影響で、日本では「四日市ぜんそく」が流行した
工業化が進展すれば、発展途上国も環境汚染を減少させられる
余財のある先進国こそ、発展途上国の支援を行うべき

 以上です。
 今回は「空気が汚い社会をどう補正する?」という題で記事を執筆させて頂きました。具体的な原因、それによって生まれた二次被害、発展途上国や先進国がすべき事が明白に理解できたのではないでしょうか。

 次回からも面白いテーマを取り上げていきますので、乞うご期待です👌

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。