ITisKANSAI vol.69 日野田直彦先生講演会に参加して感じること

6/1 2019にITisKANSAI vol.69 日野田直彦さんの講演会に参加して来ました。

前半は現代の学校教育の役割面の改善や、これからの社会で求められる事を日野田さんのスムーズな進行でお聴きすることが出来ました。
後半は交流会も兼ねて参加者の方々と会話を図り,情報交換を致しました。

感じる事はまとめると大きく2つあります。

[1]日本人の実用英語力の無さ
まず初めに日本人の世界的なTOEFL iBT testにおける英語力の無さに愕然としました。
なんと
あるTOEIC満点の方がTOEFLを受けると39点が限界の現状だそうです。
他の試験で満点でもTOEFLで点数を取る事はそう簡単ではないと言う事です。
そしてこれからの社会に求められる英語能力の判断基準は基本的にTOEFL iBT test基準になると思います。
日本人の元々の英語力はreading力が重視されていましたが,これからはnegotiation,discussionを介したlistening,speaking的能力が非常に大切です。
英検の点数換算方法も今でこそ4技能が均等に採点されていますが,昔はreading能力の部分だけ異常に高かった事を思い出します。

現状TOEFL iBTでも日本人の点数が低い能力値はspeakingが多いようです。
間違いを貶したり,間違えない事が偉い事だという認識では本当に世界とやっていけないのだと感じます。

「議論は誰が言うかではなく、何を言うか」という日野田さんの言葉にも非常に共感しました。日本は過去の歴史的事例を観察しても分かる通り、数多くの事例において「この人,あの人が言っているからそうしよう」的な決断が多かったように感じます。
これからはそんな根性的なスタンドポイントではいけないのです。自分で考えて、自分で発信しないといけないと思います。

[2]伝統的学習環境の是正
次に、日本の学校教育の伝統的学習環境の是正です。

日野田先生が関わられている学校の学習環境の写真が数多くスクリーンに映し出され、またひとつ「日本ってこんなに遅れてるのだ」と痛感しました。
そこには緑色のカーペット,白色のソファーが置かれ,自由に子供達がiPadを持ち寄り、学習している姿が在ったのです。
学習内容が大切なのであって、「前を向いて机の向きを揃えて、おしゃべりをせず、静かに先生の話を聞く」必要はないのです。
本質的な真実と表面的な伝統の差異を理解し、徹底的に軌道修正していかないと、日本の学校の遅れ度合いには本当に「焦り」を感じています。
「これ昔からやってるから」と受け流すべき問題ではないのです。
確かに高度経済成長期,人口ボーナス期の日本の教育の役割としては「全員一緒」が真っ当だったし、レールに乗っていれば、経済的に豊かになれる事も事実だったと思います。でも今の日本の世界的立ち位置(経済面,金融面)は刻一刻と変化していて,それを踏まえてもなお上記の教育内容を遂行する事は「俺たちは逃げ切れるから」と年配の人に言われている事を鵜呑みするようなものです。
日野田先生もおっしゃっていましたが、「一つの教室に押し入れて教育を施す事には、何の科学的背景もない」のです。
この事を生徒側さんも保護者さんも知ってほしいなと思います。

「公務員は安定」と世間的な風潮が存在しますが、公務員はかなりの確率で、AIに取って代わられやすい職業だと正直思います。
事務的だからです。正確性,精密性では絶対にAIに勝てません。
だからこそ言われたことを正確にこなす能力も時には必要ですが,それを幼稚園,小学校から人によっては大学までずっと続ける意味はあまりない気がしています。

~Discovery~
数多くの新しい形の高校が台頭して来る事により、「変わらないとやばい」が生まれ、その結果公的機関も変革を決意すると思われます。
しかし。
こんなにも予測不可能な科学技術的,IT的な実用的技術躍進のニュースが日々飛び交い、更に変化スピードが加速している世の中の状況に、本来それを先取りすべき学校教育が付いていく事は出来るのか。と思ったりもします。

以上です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スパムコメントは通報いたします。