【連載|高校生が現代を考える#5】SDGs、持続可能な成長へ

【連載|高校生が現代を考える#5】SDGs、持続可能な成長へ

SDGs、持続可能な成長、という言葉が昨今よく囁かれるようになりました。これまでの100年余りで、我々の生活水準は急速に発達し、物質的に豊かになってきました。ただ、その一方で、日本を含む様々な国々が公害などの環境問題と向き合わざるをえない状況になったのも事実です。

先進国と発展途上国の経済的格差が未だ根強い世界で、さらなる経済発展が進むとすれば、今後各地で環境問題が発生することでしょう。これは、地球の寿命を縮めてしまうことに繋がるかもしれません。地球の寿命は、我々人類の寿命でもあります。我々の遥かなる子孫の代まで、豊かな地球環境を守るためにどこかで折り合いをつけて成長していこう、そんな目的でつくられたのがSDGsです。

この連載でもこれから十数回で、SDGsの17の目標一つ一つを取り上げ、地球の将来を考える機会を提示できればと思います。まず今回は、その概要としてSDGsとは、というところを深めていきましょう。


進化の影にあるもの

人類の長い歴史を振り返ると、常に今が一番発達した世界だといえるでしょう。ホモサピエンスが獲得した、発達した脳による長年の営みの賜物の全てが、今のこの社会を形作っているのです。

ただ、進化の過程において、しばしば弊害が発生することがあります。日本も戦後から高度経済成長期にかけて、工業の発展を急ぐあまり、四代公害病に代表される様々な環境問題を引き起こしてきました。ここ20年の発展が目覚ましい中国でPM2.5などの大気汚染物質が問題となっているのも同様です。

進化に犠牲はつきものです。しかし、その犠牲を見て見ぬフリし続ければ、やがて解決できない大きな問題が幾重にも重なってしまうのです。そして、まさに今がそのような状況になっているのです。

開発による森林伐採等で大気中の二酸化炭素量は増加し、結果的に地球温暖化が進行しています。近年、多く見られる異常気象が地球温暖化と無関係とは言い難いでしょう。北極の氷は解け、太平洋に浮かぶ島々が沈んでしまう危機にあるといいます。しかし、この話だけでは我々日本人にとって他人事のようにしか聞こえません。

地球規模の問題

このまま、地球温暖化が進めば、台風が大きく、かつ強くなっていくといわれています。一説によると、家が吹き飛ばされるほどの威力を持った台風が日本に上陸する可能性があるようです。ただ、このような話も20XX年の日本はこうなる、といったような未来の話の一つとして語られ、危機感が湧きにくいと思います。

それでも、地球規模の問題というものは実際に進行しているのです。地球温暖化は北極の氷も、南極の氷も解かしています。本来、この極致に存在する氷は太陽光をそのまま宇宙空間に反射させ、大気内の熱を放出させる役目があります。しかし、次第にこの氷が解け、薄くなれば反射し、宇宙空間に逃げていく熱は少なくなっていきます。つまり、地球温暖化による影響で地球温暖化の進行スピードが増進されていっているのです。

今は気づかないような微々たる変化でも、ある時急に対応できないほどの大問題にすり替わるかもしれないのです。だから、少しでも早く、対策をするべきです。幸いにも、環境問題の認知度は高く、人々のマインド一つで地球を救えるのではないかと考えます。

サステイナブルな社会を未来へ

今回は環境問題に着目して持続可能な社会をつくることがいかに重要か話してきました。もちろん、ここに書ききれない環境問題も山ほどあります。また、SDGsが目指すものは、地球規模での環境問題の解決のみにあるわけではありません。

物質的な豊かさを手に入れた現在でも、なお格差は残り、貧困という状況に置かれている人は少なくありません。事実、歴史上最もそのような問題が解決されやすい局面を迎えているにも関わらず、富裕層と貧困層の経済格差は拡大しているようにも思えます。

全ての人が幸せに生きるには。便利さは、豊かさを増長させた一方で、豊かさを奪い取っていったともいえます。幸せとは、そのような難しい言葉を自分なりに考えて定義し、利他的に何か大きいものを守るための行動を取らなくてはならないような時代になってきたのかもしれません。次回から、一つずつSDGsの目標を考えていきます。僕自身、持続可能な社会を模索するためにも、これから執筆に精を出していきたいと思います。よろしくお願いします。

(文責:NGT @ngt_nanoka)

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miyabi_kyosaka
教育実践キュレーター。慶應義塾大学在学中。NPO法人日本教育再興連盟ROJE所属。読売新聞学生記者。日本若者協議会所属。某 AO入試専門塾講師。N高等学校出身。|「未来は予測するのものではなく、この手で創る」をモットーに圧倒的行動で教育を一新しようと、教育ジャーナリズムの活動をしております。